きょう20日は敬老の日。草加市で、メンバーの平均年齢84歳の音楽サークル「マリンバ・アンサンブル,,99」が活動している。76歳から90歳までの4人。コロナ禍で発表機会は減ったが、先月は同市立中央公民館でのコンサートで、「ふるさと」などを熱演した。
同サークルは1999年、同市高年者福祉センター「であいの森」の音楽講座修了者を母体に、約20人で結成された。現在、4人が毎週金曜、同センターで練習している。譜面の代わりに、ボードに1音1音をカタカナで書いて覚える。1曲習得するのに約半年のスローペースだが、「うまずたゆまず」が身上。レパートリーは童謡や洋楽など4、50曲を数える。
創立メンバーの遠藤良子さん(90)は「マリンバを弾くと元気がでる。演奏時の拍手が励み」という。クモ膜下出血で倒れ、リハビリにと姉の遠藤さんに誘われた新井美恵子さん(87)は「初めは全然弾けず悔しくて練習すると、弾けるようになり楽しくなった」と喜ぶ。
また、岡本道子さん(84)は「一人よりもみんなで演奏するのは楽しい」と言い、遠藤さんの演奏を見て入会した野村節子さん(76)は「弾けると自信がつき、性格も積極的になった」と話す。
指導する同市在住のマリンバ奏者、竹花真弓さん(54)は「コンサートなどの目標が頑張る原動力。音楽で身心のバランスが取れて皆さん元気」と“音楽の効果”を実感している。
当面の目標は、手品師と共演するコンサート(日程などは未定)で、手品の“定番曲”「オリーブの首飾り」を生演奏すること。遠藤さんらは「高度な曲だが、皆さんの前での演奏を励みに頑張りたい」と張り切っている。