草加市の「障がい者水泳体験会」が8月6日、県立草加東高校の屋外プールで行われ、11人が参加した。この体験会は、水中レクリエーションを楽しみながら、水慣れとスイムを練習してもらうのが目的で、公益財団法人草加市スポーツ協会が主催した。
同市柿木町の温水プール改築前は、月に1度、定期練習会を行っていた。プール改築中のため、昨年に続き高校プールでの夏の開催となった。
練習は3つのコースに分かれて行われた。「ペアコース」は障害を持つ小学生以上と保護者のペア、「レクレーションコース」はコーチと一緒。いずれもゲームやレクリエーションをしながら水中活動に慣れ、自然と顔つけや息継ぎができるような内容だ。「スイムコース」は、コーチがマンツーマン指導で個人レベルに合わせて泳法練習を行った。
スイムコースに参加した山田妃菜さん(17)の母親は「毎年楽しみにしている。子どもの進歩が感じられてうれしい」と、娘の成長ににっこり。本人も「来年また来ます」とうれしそうだった。
ペアコースに参加した加藤樹君(9)の父親は、「外だと支援の人がプールに入れてくれるけど、自分が入れてやることはなかったので良かった」と話しつつも、スロープのないプールの階段で子どもを背負い下に下ろすと、「いろいろなところで(障害者用)設備をしっかり整備して欲しい」と苦言も呈していた。
さまざまな施設で障害者への配慮は十分とは言えない。「少しでも力になれれば」と、同協会で障害者スポーツを担当する荒井雅美さん(54)は話していた。 (都)
楽しみながら水中体験 草加