草加市内の子どもたちが大相撲の力士に相撲の面白さを教えてもらう「市民体育祭夏休み草加っ子相撲教室」が8月23日、市立長栄小学校(長曽亜希子校長)の体育館で行われ、市内各小学校から集まった男女児童141人が参加した。力士との交流を通じて心身の健全な育成を図ろうと、同市が4年ぶりに開催した。
市内に部屋を構える追手風部屋から、東十両9枚目の大奄美関、西幕下43枚目の大飛翔関、東三段目5枚目の大雄翔関の3人が指導に当たった。
子どもたちは、相撲の基本である四股と摺(す)り足を見せてもらった後、3~5人1組となり、土俵マットの上で力士相手に押し相撲を体験した。全員で力を合わせてぶつかっていっても、体の大きな力士たちはびくともせず、逆にまわしをつかまれて土俵外へ。時折、力士が押し出されて見せると、〝勝った〟児童たちに子どもや保護者たちから大きな拍手が送られていた。
質問タイムでは「どうやったらそこまで大きくなれるんですか」「どうしたら強くなりますか」などと聞かれ、大奄美関は「戻すまで食べること。特に野菜をいっぱい食べること」「いっぱい練習すること」と答えていた。
清門小から参加した4年生男子は「体が大きくて押しても動かなかったけど、楽しかった」と喜んでいた。
大奄美関は「子どもに教えるのは難しいが、みんなが楽しんでくれているのでよかった」と話していた。
草加市は、小中学校に道場があるなど相撲が盛んだが、コロナ禍のため、相手と密着する相撲はほとんどできなかった。久しぶりの相撲教室開催に、市青少年相撲振興会(川口博会長)など関係者はほっとした表情だった。
お相撲さんと力くらべ 草加 児童141人が力士と交流