草加市は1日から、熱中症などで気分が悪くなった際の〝緊急避難所〟として、市内の公共施設や薬局など計79 か所に「クールオアシスそうか」を設置した。
「クールオアシスそうか」は、気温や湿度が上昇し、不快指数が高まるこの時期は体が慣れておらず、熱中症にかかる危険性が高くなるとして、2012 年から毎年、設置している。
緊急避難所としての役割のほか、ここ数年は、熱中症で搬送される人を一人でも減らし、コロナ禍での医療現場のひっ迫を避けようという狙いもあった。
設置場所は広報などで告知しているほか、施設の入り口や店頭に白熊とペンギンのキャラクターのポスターを掲示し、目につきやすくしている。
同市健康づくり課では、熱中症の6割以上が屋内で発生し、中でも住居内が最も多いとして、「特に高齢者や持病を持つ人は熱中症になりやすく、節電中でもエアコンや扇風機の活用を」と呼びかけた。さらに、普段から水分補給を心がけること、「熱中症警戒アラート」が発令された日はなるべく外出を控えることが重要だとし、「買い物途中などで熱中症の症状を感じた時はもちろん、休憩場所としても『クールオアシスそうか』を利用してほしい」と強調した。また、「近所で声をかけ合うなど周りの人にも気を配り、異変があれば119 番通報をして」と注意を呼びかけている。