公益社団法人草加市シルバー人材センター(田口儀一理事長)が今年、設立40周年を迎え、記念事業の第一弾として、11～15日に同市立新栄、新田、高砂の各小学校で、草刈りやごみ集めなどの美化ボランティアを行った。小学校での美化活動は初めて。
新田小学校(嶋田弘之校長)では11日昼過ぎから同センターの会員34人が作業を開始。学校は給食後の昼休み時間だったが、先生たちが全学年に｢お手伝いできる人は参加して｣と呼びかけると、児童約50人が自発的に加わり、会員と子どもたちによる初の〝コラボ活動〟となった。
鎌で要領よく雑草を刈っていく会員に交じって、児童たちも手でむしったり竹ぼうきではいたりしてお手伝い。3年生の梶田剛生君(９)は｢何だか楽しそう｣と友だちと一緒に参加。6年生の成田陸翔君(12)は｢本当は遊びたいけど、全部きれいにしたいから｣と黙々と作業していた。その結果、約50分間でごみ袋約40袋分近い雑草やごみが集まった。
同市では5月27日に全小学校で一斉に運動会が開かれる予定。同センターの堀切隆夫副理事長は｢その前に校庭をきれいにしようと計画した。初の試みだが、やってよかった｣と満足げだった。同小の山本武教頭は｢子どたちは言われてやるのでなく、自発的に参加することで、人のために役立つ喜びを感じてほしい｣と意義を強調していた。
同センターは1983年4月に発足。現在、会員数約2300人。平均年齢74歳。会員は、企業などから依頼された事務や経理などさまざまな仕事を行う一方、遊歩道や公園の清掃などの地域貢献活動を展開している。
今年10月には40周年記念式典や、市内をウォーキングしながらごみ拾いを行う｢シルバープロギング｣を開催する予定だ。