草加市と草加環境推進協議会は9日から12日まで、ゴーヤの苗を市民に配布した。緑のカーテンによる節電や地球温暖化防止、街の緑化などを目的とした「グリーンカーテン事業」の一環。
コロナ禍で昨年までの3年間は市内7か所のコミュニティセンターで配布していたが、今年は新庁舎がオープンしたこともあり、コロナ禍前と同じく、新庁舎に隣接する市役所西棟の環境課窓口で手渡した。
4月下旬に申し込みが行われ、443件の応募のうち240件が当選。1世帯につき、「エコポット」を採用したゴーヤの苗2株と種1袋、育成のポイントが書かれたチラシなどが配布された。「エコポット」は土に返るため、ごみの削減にも貢献している。
初日の9日、環境課には袋を持った人が続々と集まって来た。2回目の当選という大村明正さん(87)は「前回は上手く育たなかった。西日が強く、昨年使ったネットもあるので、うまく育ててカーテンにしたい」。仲野キイ子さん(79)は「初めて当選してうれしい。花も実も楽しめるので、うまく育てたい。今後が楽しみ」と喜んでいた。
環境課職員は「夏の消費エネルギー削減や温暖化対策の一環で2016年度から始めたが、年々応募数も増え、市民に問題意識を持って取り組んでもらえていると思う」と話している。
また、ゴーヤの成長を記録し、8月31日までに郵送やメール、ファクス、直接持参などで環境課に取り組みの状況を報告すると、記念品が贈られる。
<問い合わせ>草加市環境課☎922・1519。