三郷市新和の鉄鋼製品の製造・リサイクル業「JFE条鋼東部製造所」(稲村信二所長)が3月8日、同市社会福祉協議会(山﨑利吉会長)に大人用と子ども用の車いす各2台計4台を寄贈し、同社協で寄贈式が行われた。
2011年の東日本大震災を機に、社会貢献として地域に根差した活動をと考えた同社が、翌12年から同社協に寄贈を開始。これまでに車いすやマッサージチェア、血圧計、長いす、高齢者疑似体験セットなど、施設や教育で使えるものを幅広く寄贈している。
今回寄贈された車いすは、介助でも自走でも使えるもので、事故や病気で一時的に必要な場合や小学校での体験授業で使われるほか、介護保険で車いすを利用するまでのつなぎなどで使用されるという。同社協で昨年4月から今年2月末までに貸し出した車いすの利用件数は138件(福祉教育や人権教育など含む)に上る。
同社協では「今回の寄贈で利活用の幅が広がる」とし、福祉や人権の授業など学校でさらに使われることを期待している。
一方、同社の稲村所長(57)は「少しでも福祉の役に立ってもらえれば」と述べ、「今後も地域貢献のために寄贈を続けていく」と強調した。