三郷市立彦糸小学校(宮﨑正子校長)が3日、講談社(野間省伸社長、東京都文京区)の「おはなし隊」を招き、1、2年生75人が読み聞かせやキャラバンカーに積まれた絵本の読書などを楽しんだ。
「おはなし隊」は1997年、同社の90周年記念事業として、全国にお話を届けようとスタート。1台に550冊の絵本を積んだキャラバンカー2台で、これまでに全国の幼稚園や保育所、小学校や図書館、書店など2万3000か所以上を訪問。多くの子どもたちにたくさんの本との出会いの場を作り、絵本の読み聞かせや紙芝居などを行ってきた。キャラバンカーには新刊や他社の本、図書館にまだ並んでいない絵本も多いという。
この日は「おはなし隊」の牧野博美隊長が「パンダともだちたいそう」「せんそうしない」など5冊を読み聞かせた。
その後、児童らはキャラバンカーからお気に入りの一冊を見つけ、校庭に敷かれたじゅうたんなどの上で絵本を広げ、「かわいい」「楽しい」などと絵本に見入っていた。
牧野さんは「今回は『せんそうしない』を聞いてもらうために、前後に明るい内容の絵本を持って来て興味を引くなど工夫を凝らした」と説明。「より多くの本に興味を持ってもらい、本を好きになってもらえれば」と話した。
宮﨑校長は「キャラバンカーには季節に合った本や最新刊、地図などもあって、ジャンルが幅広い。図書室の本だけではまかないきれない本と子どもたちの出会いの場を作っていただけて感謝したい」と話していた。