吉川警察署は8日、振り込め詐欺被害を水際で食い止めた「セブンイレブン三郷駒形店」のアルバイト店員、矢島彩音さん(34)に感謝状を贈った。
7月31日午後5時30分頃、来店した70代男性から電子マネーカードの陳列場所を尋ねられた矢島さんが、購入理由を聞くと「パソコンのウイルスの修理費に3万5000円分が必要」という。特殊詐欺を疑い、店長を通じて同署に通報し、被害を未然に防いだ。
矢島さんは「約1年前にも同様のことがあったが、被害を防ぐことができず、過ちを繰り返さないよう勇気を持って声かけした」と話した。「男性は電話の相手からカードの使用理由は秘密に、と言われていたが、話してくれたおかげで、詐欺防止につながった」とほっとした表情で話した。
矢口順一署長は「声かけのおかげで、詐欺被害を防止することができた」と謝辞を述べた。