三郷市は、65歳以上の市民を対象に脳と体の健康状態を検査する「脳とからだの健康チェック」を6月から月1回、実施している。
軽度認知症障害者を含む認知症を早期に発見し、重症化を予防するのが狙い。検査には、厚生労働省所管の国立研究開発法人「国立長寿医療研究センター」が開発した「認知機能測定器」を利用している。
この測定器は専門家でなくても実施できる神経心理検査方法とされ、タブレット型パソコンを使用して「記憶力」「注意力」「実行力」「処理能力」などの認知機能のさまざまな側面を評価できる。
また、近年、身体的機能が低下している高齢者は、認知症発祥のリスクが高いとされていることから、握力や歩行速度の計測、問診なども同時に行い、身体機能を評価しているという。
検査会場は、「三郷中央におどりプラザ」や「鷹野文化センター」「彦成地区文化センター」などで、地域包括支援センター職員やリハビリの専門職員が約40分程度、対面で検査している。定員は1会場20人で、すでに予約で定員に達した会場もあり、同市ホームページや同市長寿いきがい課地域包括係(☎930・7793)で事前に確認が必要。今年度は200人の検査体制を構築している。