三郷市中央の「三郷中央におどりプラザ」で7月31日、絵本作家、鈴木まもるさん(69)の講演会「絵本と鳥の巣のふしぎー鳥の巣が教えてくれること」が開かれ、多くの親子が参加した。同市市制施行50周年記念のイベント「みさと絵本サーキット(興行)」の一環で、鈴木さんは〝鳥の巣研究家〟としても活躍している。
講演で鈴木さんは、絵本や鳥の巣に興味を持った経緯などを、ホワイトボードに絵を描きながら、わかりやすく語り始めた。鈴木さんは、エナガやメジロ、ウグイスなど国内や海外の鳥の巣も持参して、「鳥によって環境や周囲の状況が違い、いろいろな形の巣がある。巣の作り方は親に教わるわけではなく、本来、人間も持っている本能の力」と説明した。
また、自身が鳥の巣に興味を持ったことから、「おもしろいと思って調べたりしていると、新しく知りたいものが次々に出て来る」とし、「知りたいものの幅を広げるため、いろいろな本に触れ合うことが大事」と述べた。ユーモアを交えた講演に参加者らは熱心に耳を傾けていた。