三郷市立彦糸中学校(三浦力校長)はこのほど、2年生104人を対象に、整理整頓の仕方などを学ぶ授業を行った。講師は、「ダスキン草加」(草加市稲荷)の田上誠児社長[51)ら。
授業は、清掃と〝5S〟の理解と定着を目的としたもの。5Sは、「整理」「整頓」「清掃」「清潔」「しつけ」の〝S〟から始まる5つの言葉の総称。多くの日本企業が取り入れており、主に製造業やサービス業などで、職場環境改善や維持のために用いられている。
同日はコロナ禍のため、2年生を2グループに分け、別々の教室で授業を実施した。田上社長と同社プロジェクトリーダーの森下友喜さん(28)が講師役を務め、掃除をする理由や雑巾の絞り方、廊下の清掃方法など、実践を交えて指導した。
環境委員会の尾形瑠南さん(13)は「雑巾の絞り方や清掃方法など、正しいと思っていたことが間違えていたことや、思いもしなかった清掃の方法を教えてもらった。委員会の中で提案して、学校全体をきれいにしたい」と話した。
田上社長は「美化意識や改善の視点を持つことが5Sにつながる。限られた道具で、きれいにするのは難しいが、考える力を育み、工夫しながら清掃に臨んでもらいたい」と呼びかけた。