三郷市

三郷/明治安田、女子栄養大協力 三郷市が市民に〝食育〟

生活習慣病予防へ 「ベジファースト」推奨

 三郷市は、生活習慣病の改善について理解を深め、市民に健康づくりを実践してもらおうと、9月26日、同市中央1丁目のヤオコー三郷中央店(角田崇店長)で、明治安田生命保険相互会社や女子栄養大学などの協力を得て食育イベントを開催した。

生活習慣病改善へ三郷市が開催した食育イベント


 普段どのくらい野菜を食べているかを計測する「ベジチェック」を設置。また、同大がレシピを開発した、小松菜や豆腐を使用する「豆腐スムージー」を作るライブキッチンのブースが設けられ、野菜不足を感じる来客者に機械でのチェックやスムージーの配布を行うなどして生活習慣を改善し、野菜を多く摂取することなどを呼びかけた。


 同市健康推進課によると、これまでの取り組みで、市民の健康課題が「糖尿病」であると判明。昨年度、市民を対象に実施したアンケートで、野菜を食べる量の目標値(1日350㌘)に達している人が5・2%と、国全体の28・2%に比べて明らかに低いことが分かった。

 このため、同課では食物繊維などの豊富な野菜を食事の最初に食べて、血糖値の急激な上昇を防ぎ、満腹感も得やすい「べジファースト」に着目。9月1日から官民連携での「DonDonヘルシーMisato大作戦」をスタートさせた。


 同店でこのイベントを推進した高瀬岳彦副店長は、「お客さまと直接話ができる場があればと快諾し、ようやく実現できた。今後もこうした取り組みを継続し、地域に広がってくれればありがたい」と述べた。
 同市では今後も同様の食育イベントを開催する計画で、同課では「地域の店舗などと協力し、野菜を食事の最初に食べる習慣を市民らに身に着けてもらえるようPRを続けていく」と話していた。