学校給食無償化の動きが全国で広がっていることを受け、三郷市でも無償化を目指そうと「学校給食無償化をめざす三郷市民の会」(水脇照人代表理事)の結成総会が8月30日、同市文化会館で開催され、会員ら約50人が参加した。
第1次呼びかけ人となった三浦聡雄さん(内科医師)、大場敏明さん(同)、宮嶋悟さん(歯科医師)らは「物価の高騰で食費が家計を圧迫していること」「給食のない夏休み明けに痩せてしまう子がいること」などを指摘。県内ですでに無償化を実施している市町村の財政負担や給食の質低下のリスクなどについても言及した。さらに「未来を担う子どもたちに食と健康を条件なく保障しよう」と強調し、党派を超えて活動しようと呼びかけた。
続く意見交換会では、保育や子ども食堂、地域活動に熱心な人たちから、給食の大切さ、ネットを使った署名の集め方、PTAへの呼びかけ、勉強会の取り組みなどについての意見が出された。
水脇代表理事は「来年3月の定例市議会に向け、給食無償化を社会的課題とした1万人以上の署名を提出し、実現を目指したい」と述べた。
また、映画「希望の給食 食と農がつむぐ自治と民主主義」を上映。給食の歴史や安全な食への地域連携、食材の取り組みなどを学んだ。