三郷市

三郷/無差別殺傷を想定 不審者の対応訓練

吉川署 三郷の商業施設で

 吉川警察署はこのほど、三郷市ピアラシティのイトーヨーカドー三郷店で、警察職員約10人、同店従業員約50人が参加して、「商業施設内における無差別殺傷事案等対応訓練」を実施した。

警備犬が不審者の腕にかみ付いて動きを封じ、制圧・逮捕した (吉川警察署提供)


 訓練は、商業施設内で不審者が来店者を刃物で切り付け、制圧後に手製の爆発物を同施設内に仕掛けたと話したという二つの想定で実施した。
 不審者が刃物で来店者2人を切り付けた場面を目撃した従業員は、負傷者の救護や客の避難誘導を行うとともに、カートやさすまたを使って不審者をけん制し、警察に通報した。事前に危害予告があったことから、周辺の警戒をしていた警察官と警備犬が到着。警備犬が不審者の腕にかみ付いて動きを封じ、警察官が制圧、逮捕した。

制圧時、別角度から (吉川警察署提供)


 その後、警備犬がハンドラーとともに、ベンチ下など3か所に置かれた爆破物を捜索し、ペットショップ前に設置された爆発物の入ったバッグを発見。規制線を敷き、従業員や来店者の避難誘導に当たって、初動対応訓練は終了した。
 訓練を実施した同署警備課では「訓練による改善点や教訓を生かし、反復継続していく。管内の事業者との連携も強化し、人々の安心と安全確保に努めていく」と話していた。