親子で浄水場見学
三郷市茂田井の北部浄水場で1日、「水道施設見学会」が開かれ、親子連れの市民ら16人が参加した。
同施設の設備や役割などの簡単な座学の後、参加者たちは二手に分かれて、「塩素混和池」や「自亜塩素室」、「ろ水機」など、普段は立ち入れない施設の中を見学。各地点に設置されたクイズに答え、スタンプを押して回った。
また、砂利や石、砂などが詰められたペットボトルに汚れた水を流し込むときれいな水が出てくる「濾過体験」や、能登半島地震の際に派遣された給水車などから給水袋に水を詰める「応急給水体験」も行われ、参加者たちは浄水場への理解を深めていった。
さらに、普通の水道水、一度沸騰させて冷ました水道水、ミネラルウォーターを実際に飲んで、味を比較する「利き水」も実施。その中で、水道水が一番おいしいと答えた人もいた。
参加者たちからは、「水が飲めるまでの経緯を学ぶことができた」「能登半島地震後の給水について考えさせられた」などの声が上がっていた。
同市水道部は「水道管の老朽化に伴い、地震に強い耐震管に順次取り換えている」と説明し、「安全でおいしい水を届けるためなので、工事にご理解とご協力を。水の大切さについて再認識してもらいたい」と話していた。
見学会は、生活に不可欠な水への意識を高め、浄水場の役目を広く知ってもらおうと、例年、6月1~7日の水道週間に実施されている。