三郷市

お寺が「SDGsパートナー」

 三郷市早稲田の宗教法人「高応寺」がこのほど、「埼玉県SDGsパートナー」として登録された。

 「SDGs(エス・ディー・ジーズ)」とは、「持続可能な開発目標」という意味。県は昨年11月から、SDGsの取り組みを実施、公表する県内の企業や団体を「パートナー」として登録する制度をスタートさせ、現在、第4期の登録を受け付けている。

 同寺は第3期の登録期間中に登録したもので、登録期間は今年7月31日から2024年7月30日までとなっている。

 「高応寺」の酒井菜法住職(45)は、「18年の雑誌取材をきっかけに、SDGsの理念が仏教と同じであることを知った」という。今年5月、友人から「宗教法人でもSDGsパートナーに登録できる」と聞き、6月20日に申請。約1か月の審査期間を経て登録された。宗教法人のパートナー登録は県内初という。

 酒井住職は、①ホタル観賞ができる日本庭園(同寺敷地内)の自然保護②女性住職と地域の専門家が連携した子ども食堂や“がんカフェ”、悩み相談などの“サードプレイス”(自宅や職場以外の『第3の居場所』)活動③仏教の慈悲の精神で救済を継続する「だれでも心穏やかになれるお寺」の地域開放――の3点をSDGsの重点的な取り組みとし、「県や市の行政機関との官民連携に宗教法人が加わることができた。今後も仏教で多くの人々を救えるよう公共的ケアを行っていきたい」と意欲を見せている。

 同市では「高応寺」のほか、商業施設「IKEA」もパートナーに登録された。