適正利用し安心の生活を
吉川警察署は12日、三郷市彦成の「希望の郷交流センター」で、ベトナムから来日した外国人や彦成地区の住人ら約50人を対象に「110番の日」のキャンペーンを行った。
招かれた外国人は、同市早稲田の「アイ日本語教育センター」で日本語教育や生活指導などを受けている技能実習生。先月来日したばかりで、日本語や日本の生活にも不慣れな状態。万が一、事件や事故に遭った時などに警察を頼って欲しいと実施された。
当日は同署の地域課、生活安全課、交通課、刑事課の職員が参加し、110番の適正利用や交通ルール、自転車盗難対策、ヘルメットの着用、振り込め詐欺防止対策、日本での生活ルールなどを映像や講話で説明した。特に110番した際には、日本語がわからなくても通訳者を介して警察が対応することを伝え、実際に自動車事故での通報を技能実習生の代表が体験。不安そうな表情をしながらも、話が伝わったことを知ると、安堵の表情を浮かべていた。
参加した技能実習生たちからは「110番のシステムがわかった」「適切に110番を利用していきたい」などと話していた。
同署地域課の堀井真一課長は「日本のルールはベトナムとは違うので、今回、少しでも知ってもらうことができてよかった」と述べる一方、「110番は緊急性のある通報。適切に利用し、ひっ迫している現状を打開したい。生活の安全に関することや悩み事を警察に相談する場合は『#9110』の利用を」と訴えていた。