「命の大切さ」考える
三郷市立瑞木小学校(宮﨑正子校長)で12月11日、「埼玉地方協力本部朝霞地域事務所」の自衛隊員らを招いた「体験学習」が6年生54人を対象に実施された。
陸海空の自衛隊員や広報官らが来校し、自衛隊の制服やベストの着用、10㌔の重りの入ったリュックを背負う体験、陸上自衛隊用の迷彩用顔料(ドーラン)を使ったフェースペイントなどを体験。また、南極の氷や岩に直接手で触れたほか、自衛隊が保有する高機動車や軽装甲機動車の乗車体験なども実施され、児童たちは初めて目にし触れるものに目を輝かせていた。
質問コーナーでは児童が「ヘリからの落下訓練は怖くないですか」と尋ね、実際に落下訓練を行っている隊員が「勉強と同じで、訓練を繰り返すことで慣れていきます」などと丁寧に答えていた。
楽しみながら授業を受けていた福井咲希さん(12)は「なかなか体験できない貴重な機会だった。厳しい訓練をしていると聞いていたが、私たちを守ってくれるためと実感した」と話していた。
体験学習は座学や体験などを通し、自衛隊という職業への理解を深め、夢や目標、命の大切さを考える「キャリア教育」の一環。同校職員が自衛隊員と知り合いだったことから、2013年に1回目が実施されて以来続けられている。自衛隊が「キャリア教育」の対象となっているのは、県内の小学校では瑞木小だけという。