草加警察署と吉川警察署は9月29日、合同で「ハンドサインプロジェクト推進作戦」と名付けた交通事故防止活動を行った。
両管内で交通死亡事故が多発しているため連携したもので、特に信号機のない横断歩道を渡る時には、歩行者も手を上げて横断の意思表示を明確にしようと、歩行者やドライバーらに呼びかけた。
県警本部交通総務課のデータによると、信号機のない横断歩道を渡る時に歩行者が手を上げると、8割以上の車両が止まるという。このため、サイン(SIGN)のアルファベットをもじって、「しっかり横断の意思表示(S)」、「いつでも安全確認(I)」、「じーっくり他車の動向注意(G)」、「(安全に渡れたら)にっこり会釈でありがとう(N)」―を横断時のポイントとして事故防止を図ろうという作戦。
同日は両署員と県警交通機動隊など約30人が参加。県警高速道路交通警察隊三郷分中隊(三郷市番匠免)で出発式を行った後、白バイやパトカーによるスピード違反や交差点関連の違反取り締まりを実施した。
両署管内の今年の交通死亡事故者数は草加署9人、吉川署5人で県内ワースト1位、2位となっている(9月29日現在)。