和光市の石山さんに
吉川警察署(江田浩之署長)は11月28日、迷い人の発見・保護に功労があったとして、和光市在住の公務員、石山誉さん(31)に感謝状を贈呈した。
石山さんは10月17日、午後9時15分頃、仕事帰りにさいたま市南区別所3丁目の路上で、道に迷った吉川市在住の70 代男性から「武蔵野線に乗りたい。駅はどこですか?」と声をかけられた。
様子がおかしいため家族に連絡したところ、捜索願が出されていたことを知り、男性を保護して吉川駅まで送り届け、家族に引き渡した。
家族は「(男性の)携帯電話の電池が切れていて、GPS(全地球測位システム)での捜索もできなかった。本当に助かった」と喜んだという。
石山さんは骨髄ドナーに登録していたところ、今年3月、実際に骨髄提供者となり、厚生大臣から感謝状を授与されている。実家の神社で神主も務めている。
生活安全課の高野諭課長は、「男性は脱水症状になっていて、石山さんに会わなければ最悪の事態も考えられた。危険な状態を救ってくれて感謝している」と話していた。