三郷市

三郷市/心に活力と癒やし

三郷の小学生ら高齢者施設で交流

 三郷市社会福祉協議会は9月13日、「敬老の日」を前に「希望の郷交流センター」で同施設の利用者と子どもたちを招き、世代間交流の促進を図った。

 施設利用者側から招かれたのは、同市彦成の岩崎正巳さん(81)、安藤記栄子さん(78)、西本禮子さん(81)、石渡弘子さん(82)の4人。子ども側からは、8月8日に「彩の国ボランティア体験プログラム」で施設利用者へのメッセージカードを作成した12人を代表して、梅田瑛太君(9)(早稲田小4年)、辻優花さん(8)(幸房小3年)、中村かこさん(14)(栄中3年)、中村さわさん(11)(新和小5年)の4人が招かれた。

子どもたちからメッセージに込めた思いを聞く高齢者たち

 メッセージカードは子どもから地域の人に向けて、日頃の感謝の気持ちや、今頑張っていることなどを伝えた、一人一人の思いが込もったもの。施設職員によって、今月1日から同施設の入り口近くに飾られた。施設利用者を優しく迎え心温まる内容に、利用者らは見るたびに癒やされてきたという。

 この日、子どもたちが改めてメッセージに込めた思いを伝えると、利用者らは優しい表情を浮かべ、うれしそうに聞いていた。施設利用者も子どもたちに、受け取った思いを伝え、温かな雰囲気で交流が行われた。
 メッセージを書いた中村かこさんは、「人と話すことが苦手だったので、克服しようと小6の夏からボランティアに参加した。少しは改善したと思う。継続していきたい」と照れ臭そうに話した。一方、子どもたちの思いを聞いた石渡さんは、「体を大事にと書いてあったのが一番うれしかった。温かい気持ちを持ったまま成長してもらいたい」と涙ぐみ、「夢を持つ感覚を思い出させてもらった」と述べた。

 その姿を見た市社協の職員は「地域で世代間交流を深めることで互いの理解を深め、『誰もが安心して暮らせる福祉のまちづくり』につなげていきたい』と話していた。