三郷の小学生30人 テレビの裏側を体験
小学生にテレビ局の仕事を知ってもらう講座がこのほど、三郷市の瑞沼市民センターで開かれ、小学校4~6年生30人が参加した。
同市立北公民館(室伏延人館長)とテレビ朝日(篠塚浩社長、東京都港区)の協働事業。同局の元アナウンサー、田邉美樹さんが講師となり、テレビ番組が出来るまでの裏側を学んだほか、代表の児童がアナウンサーやディレクター、タイムキーパーの役に挑戦した。
田邉さんは人気番組を例に挙げ、映像を見せながら、番組の制作風景や担当者の声を紹介。「番組は多くの人の案から出来ている。自分がどうしたいのか、意見を言ってみることが大切」と話した。
続いて児童たちは番組進行を体験。ディレクターが本番をスタートさせる時の「キュー」の出し方やタイムキーパーの時間の伝え方などを学んだ。さらに、アナウンサー役の児童がニュース映像に合わせて原稿を読み上げた。1チームの体験が終わるごとに、田邉さんは良かった点を伝え、児童たちは満足げだった。
新和小5年生の住吉綺華さん(10)は「普段見ているテレビの裏側について学べた。体験ではタイムキーパーの役をしたが、ストップウォッチを見ながらちゃんとディレクターに時間を伝えることができて楽しかった。将来はアナウンサーになってみたい」と笑顔だった。
田邉さんは「テレビ離れが加速しているが、テレビの仕事について知ってもらい、今後、番組を見る時に作る側に回りたいと思ってもらいたい」と話していた。