「リオオリンピック銅メダリストと泳ごう❢」と銘打ったアーティスティックスイミング教室がこのほど、三郷市立幸房小学校のプールで行われた。
アーティスティックスイミングとは、水中で音楽に合わせて体を動かし、技の完成度、同調性、構成、表現力などを競う水泳競技。2017年まではシンクロナイズドスイミングと呼ばれていた。
講師を務めた箱山愛香さん(32)は、小学2年の時にシンクロナイズドスイミングを始め、12 年ロンドン五輪に出場、16 年リオ五輪ではチームで銅メダルを獲得した。
この企画は、猛暑やコロナ禍で水泳大会が中止になった代わりに、オリンピアンを招いて教室を開催したもの。同市教育委員会の菅原成之学校本部長(55)が、「夏休みにちょっとでも楽しんでもらえたらうれしい」とあいさつして教室がスタートした。
教室は3、4年生の部(参加35人)と5、6年生の部(同13人)の2部制で、同市学校体育協会の先生たちが補助についた。
小学4年生の岡田紗英さん(9)と栗原琴音さん(同)は「一緒に泳いでみたい」と参加を申し込んだ。実際に音楽に合わせて手や足を上げる泳ぎに「難しくてできなかった」と戸惑いながらも「でも楽しかった」とニッコリ。また、山口駿太郎さん(同)は「いろんなことをやってみたい」と参加した。いつものサッカーとは勝手が違ったようだが、楽しそうに水しぶきを上げていた。
最後に箱山さんがエキシビション演技を披露すると、美しい足さばきにワーッと歓声が上がった。「暑いけどみんなの熱さで吹っ飛ばすくらいの夏にしましょう❢」と箱山さんは児童たちにエールを送った。市学校体育協会の田﨑研志さん(58)は「夏休みの思い出の一つにしてほしい」と話していた。 (都)