三郷市

三郷市/中学生が車いすバスケ挑戦 彦糸中

 三郷市立彦糸中学校(滝沢慎校長)は7月13日、全校生徒273人を対象に、「あすチャレ❢スクール」と題した「パラスポーツ」の体験授業を実施した。講師はバルセロナからアテネまでのパラリンピックに4期連続出場した、車いすバスケットボール元日本代表選手の神保康広さん(53)。

競技や競技用車いすなどについて話し、パフォーマンスを行う神保さん

 神保さんが初めに通常の車いすと競技用車いすの違いなどを説明。その後、代表の生徒が男女別に分かれ、5対5の車いすバスケットボールの試合を体験。パラスポーツの楽しさを学んだ。
 引き続き行われた座学の時間では、神保さんがバイクの自損事故で脊髄を損傷してから、パラの選手になるまでの半生を語り、「知識と経験は人生の宝物。興味のあることを見つけ、夢の実現のために絶対に諦めず、最後までその思いを貫いてほしい」と生徒を激励した。

 試合に参加したバスケ部の鈴木望桜さん(15)は「通常の車いすと競技用の機能の違いに驚かされた。腕の力だけではシュートが届かず、通常のバスケとの違いを感じた」といい、「失敗しても経験を重ねられると知り、何事にも諦めずに取り組んでみようと思った」と目を輝かせた。
 滝沢校長は「子どもたちには体験の機会が少ない。本物に触れることで、今後の生活や進路の糧として役立ててほしい」と話していた。

 同体験授業は「日本財団パラリンピックサポートセンター」が、パラスポーツ体験を通じ、パラスポーツの知識や障害への理解を深めてもらおうと、2016年度から、全国の小中高校で実施している。