吉川警察署(江田浩之署長)は6月27日、三郷市天神1丁目の幹線道路で車道を歩いていた5歳男児を保護した高校生2人に感謝状を贈った。
この2人は三郷工業技術高校1年の畠山幸太さん(16)と土橋光希さん(16)。
2人は5月26日夕方、学校から自転車で一緒に帰宅途中、幹線道路の歩道から車道に飛び出してそのまま歩く男児を発見。後についていくと男児は交差点の真ん中に走っていった。「これはヤバい!」と思い、畠山さんが男児を抱きかかえて、道路脇のコンビニ駐車場に連れていき、その間に土橋さんが携帯電話から110番通報した。警察車両がすぐに駆けつけ男児を保護、保護者の元に送り届けた。
男児は保護者が目を離したすきに家を抜け出したもので、迷子の通報を受けて同署が捜索していた。
感謝状贈呈式で江田署長は「おかしいと気づいてくれた感性、動いてくれた行動力に感謝する」と述べた。
現場は片側2車線の、交通量の多い主要地方道。畠山さんは「もし自分たちがいなかったら危なかった」と無事保護できたことに胸をなで下ろした。土橋さんは「110番通報するのにためらいもあったが、するしかないと思った」と述べ、感謝状をもらって「驚きもあるがうれしさもある」と照れた。
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