三郷市

三郷市/ギリシャ大使館職員と交流 後谷小で

 三郷市立後谷小学校(杉本真也校長)は6月19日、駐日ギリシャ大使館の情報通信技術責任者、コズマス・トリアンダフィリディスさんと同館職員の青木恵子さんを招き、「ホストタウン交流事業(文化交流プログラム)」を実施した。

児童らに歓迎を受ける、駐日ギリシャ大使館のコズマスさんと同館職員の青木恵子さん

 5、6年生約50人を対象に、青木さんが中心となって講演を行った。「ゴリラ」や「ヘリコプター」「パンデミック」など、ギリシャ語が基になった言葉や、ギリシャを漢字一文字で表すと、希望の「希」の文字になることなどを伝えた。さらに、年中行事や、観光の見どころ、エーゲ海の美しさ、「パルテノン神殿」などの遺跡群、ライトアップされた国会議事堂などを映像で紹介。

 また、オリンピック発祥の地であることから、オリンピックの歴史や聖火の採火式などについても説明した。
 コズマスさんが時折、ギリシャ語を披露し、児童らは真剣な表情で聞いていた。

 5年生の藤牧海妃さん(10)は「兄がパラリンピックの聖火リレーで、車いすで東京を走ったので、採火式の様子が特に強く心に残った」と話していた。

 コズマスさんは「日本に来た時は文化の違いに戸惑ったところもあるが、日本の伝統やおもてなし、食事も好きになった」と笑顔で語り、「ギリシャのことに限らず、好奇心や興味を持つことが子どもたちが伸びていく道につながる」と話した。杉本校長は「多くのことに興味を持つきっかけになれば」と述べ、「今後は子どもたちがよりギリシャを身近に感じてくれると思う」と話していた。