三郷市 吉川市

吉川・三郷 ヘルメット着用を啓発

県警交通機動隊の白バイに乗って喜ぶ子ども(ららぽーと新三郷で)
県警交通機動隊の白バイに乗って喜ぶ子ども(ららぽーと新三郷で)

春の交通安全 自転車事故防止に重点


 吉川警察署(江田浩之署長)と三郷市などは14日、三郷市のららぽーと新三郷で、「春の全国交通安全運動」の啓発活動を行った。
 今年は自転車事故の防止が重点目標の一つ。同署管内では昨年8月や今年2月に自転車事故で死者が出ているが、いずれもヘルメットを着用していなかった。
 同署の礒﨑幹貴(もとき)交通総務係長は「中学生まではヘルメットをかぶる子が多いが、高校に入るとかぶらなくなってしまう」と指摘する。
 会場では吉川署員らが、交通安全を「宣言」した人に「クレヨンしんちゃん」の反射材をプレゼントするなど啓発物を配布。また、スポーツタイプの自転車クロスバイクに乗って街中をパトロールする全国初の「ハイパー・サイクル・ポリス(HCP)」の警察官がかぶっている警察マーク入りの特製ヘルメットを子どもにかぶってもらうなど、ヘルメット着用をPRした。
 会場には、県警交通機動隊のサイドカー付き白バイなど2台も出動。体験乗車して写真を撮ろうという親子連れらで長蛇の列ができるほどの人気だった。白バイ乗務の坂本久子警部補は「交通安全はもちろんだが、警察官にあこがれ、将来自分もなろうという子どもが増えるとうれしい」と期待していた。
 5歳の娘と2歳の息子を連れて買い物に来た市内在住の会社員の女性は、「うちの子はまだストライダーだが、ヘルメットはかぶっている。将来自転車に乗る頃にはみんな着用が当たり前になっているのでは」と話していた。