松伏に〝地域の憩いの場〟
松伏町の子ども食堂第1号、髙橋秀子代表(77)の「友ちゃん食堂」(同町松伏2096の11)は、昼間は高齢者の茶飲み場、夕方はおなかをすかせた高校生、土日は小学生が集う地域食堂だ。12月8日には、同町社会福祉大会で社会福祉事業功労者として表彰も決まり、地域の憩いの場として欠かせない場所になっている。
同食堂は2018年6月、同町初の子ども食堂としてオープンした。子育ても終わり、自分の時間を持てた時、公園でフラフラしている子どもを見て、「おいしいものを食べさせたい」と子ども食堂を始めたと言う。
当初は、普通の食堂のようにいろいろなメニューをそろえていたが、子どもたちの要望に合わせて、今ではお好み焼きを主に提供するようになった。日替わり定食も希望者には提供する。テイクアウトもあり、野菜と煮物がメインで体に優しいお弁当として人気がある。子どもたちが食べに来た時は、副食を無料で提供する。「あるものは全部出しますよ。笑顔を見るとうれしいし」と髙橋さん。子どもは、300円、高校生以上は500円、何を食べても料金は変わらない。お好み焼きを作りながら、みんなで会話を楽しむ。学校のこと、友だちのこと、いろいろな話に花が咲く。
ただ、残念なことに「子ども食堂は貧困家庭の子どもが行くところと思われ、子どもたちが来にくい場所になってきた」と髙橋さんは寂しそうに話す。加えて「ここは子ども食堂だけど、地域の食堂でもある。気軽に来て、おいしいお好み焼きを食べてほしい」と呼びかけている。定休日は火、水曜日。営業時間午前11時~午後8時(ラストオーダーは午後7時)。
<問い合わせ>
友ちゃん食堂☎090・3439・5635