松伏町

松伏/運転手の担い手確保に

松伏でフェア

バスに体験乗車する子どもら
バスに体験乗車する子どもら

 「公共交通担い手確保フェア」が7月20日、松伏町の県営まつぶし緑の丘公園で行われた。全国的に運転手不足が深刻化する中、バス・タクシー業界が人材を確保するため、仕事内容を知ってもらおうと、市町と連携して開催した。県乗用自動車協会東部支部中央ハイタク協議会、越谷市路線バス活性化促進協議会、越谷市、松伏町が主催した。
 猛暑の中、子ども連れの家族など200人以上が参加。乗車体験や車両の説明は子どもたちに人気で、体以上に大きいバスのハンドルを回して大喜びしていた。タクシーは車いすでの乗車体験も行われた。電気自動車のタクシーも展示され、そこから取った電源で扇風機を回すなど災害時に活躍することをアピールしていた。バスのモデルカーやペーパークラフトなどが当たる抽選会やお菓子のつかみ取りも盛り上がっていた。
 実際に運転士の仕事や交通事業者の説明会に参加したのは8人。協議会作成の運転士の魅力を発信する動画や各社の説明に耳を傾けていた。「未経験者も参加して、真剣に話を聞く人がいた」と大都交通の会田皓章代表取締役は話した。また、「バスやタクシーに親しみを持ってもらい、地域の公共交通を守っていこうという点から、開催はよかった」と振り返った。
 公園での実車の乗車体験イベントは近隣では初めて。主催者は「公共交通の重要性と運転士の働き方を理解していただき、担い手不足解消の一助となるよう、今後の開催も検討している」という。「酷暑でなければもう少し人が集まったかも。時期を見て年内にもう一度やりたい」と会田代表も意欲を見せていた。