松伏町

カレー巡りは 自転車で

 自転車に乗って、カレーを食べよう――松伏町は、公用自転車を土・日曜、祝日に一般に無料で貸し出し、散策ついでに、同町名物のカレーを楽しんでもらう「カレーンタルサイクル(カレー+レンタサイクルの造語)」事業をスタートさせた。1日から12月28日まで実施中の「松伏ふるさとカレースタンプラリー」の周知を狙ったユニークな取り組み。町役場(同町松伏)駐車場に車を置いて、公用自転車に乗り、町内のカレー店巡りなど食べ歩きに利用してもらおうというアイデア。同町環境経済課は「“カレーのまち”を広く町内外の人に知ってもらい、多くの人たちに楽しんでもらいたい」と呼びかけている。
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◎東武4日1面
◎カレー自転車・本文

 松伏町は国内初の純国産カレー粉の製造に成功し、日本にカレーやスパイスを普及させた「ヱスビー食品」の創業者、山崎峯次郎氏の出身地。このため同町は、「カレーのまち」として松伏を町内外にPRしようと、スタンプラリーを実施しており、今年が3回目。
 町は昨年度、職員の健康増進と温室効果ガス削減を目指して、自転車8台を32万円で購入した。職員らは役場本庁舎から中央公民館までなど半径約2㌔・㍍圏内を自転車で移動している。年間2000㌔走行すると、二酸化炭素排出量は465㌔・㌘抑制されるという。
 この自転車を業務のない土・日曜、祝日に町民らに貸し出して、散策同時にカレー店を巡ってもらおうという試みだ。
 自転車を借りたい人は、乗って来た車を役場駐車場に置いて、係の職員に「自転車を借りたい」と伝えれば、無料で使用できる。車でなく路線バスを使って役場に来た人にも、無料で貸し出す。また、車で来て自転車を借りずに徒歩で散策したいという人も駐車場を利用できる。
 「松伏ふるさとスタンプラリー」に参加しているカレー商品を提供する店舗は、そば店や洋菓子店、カフェなど計16店舗。今年から新たに3店舗が仲間入りしている。メニューは「カレー南蛮」や「カツカレー」「カレーパン」「カレーコロッケ」などさまざま。ユニークな「カレーぎょうざ」や「カレートルティーヤ」なども新たに登場した。
 また、カレーのまちを盛り上げるイベントとして、11月27日、県営まつぶし緑の丘公園(同町大川戸)で「カレー販売会」が開かれる。当日は6店舗がカレー商品を販売し、会場ではスタンプラリーの参加用紙(台紙)も配布される。
 鈴木勝町長は「登録16店舗は新メニューやリニューアル商品を用意している。ぜひ松伏町にお越しいただき、松伏ふるさとカレーをご堪能してください」と呼びかけている。
 スタンプラリーは5店舗以上で飲食、購入し、スタンプ5個以上集めて応募すると、抽選や先着順で景品がプレゼントされる。参加用紙(台紙)は登録店舗で配布しているほか、町公式ホームページからダウンロードできる。応募締め切りは来年1月17日。
 GJ<問い合わせ>MN松伏町環境経済課TL991・1854、松伏町商工会TL992・1771。