越谷市

特殊詐欺 止まらぬ被害 防止呼びかけなど対策

特殊詐欺被害撲滅を呼びかける赤星・越谷警察署長(後方右)と福田市長(手前左)
特殊詐欺被害撲滅を呼びかける赤星・越谷警察署長(後方右)と福田市長(手前左)

越谷 県内ワースト


 越谷警察署と県警本部、越谷市は4月19日、同市南越谷のJR武蔵野線・南越谷駅と東武スカイツリーライン・新越谷駅の連絡通路で、特殊詐欺被害撲滅に向けた広報活動を行った。
 越谷市は今年、特殊詐欺の被害件数が28件と県内ワースト1。2位の川口市は14件で、倍の被害がある。被害総額も1億2400万円で、昨年同時期の7倍以上になっている。
 このため、少しでも被害を減らそうと警察官や越谷の防犯ボランティアら計約120人が集まり、帰宅時間帯に同駅周辺でチラシを配って詐欺被害防止を呼びかけた。
 越谷警察署の赤星誠署長は「越谷市は今、狙われている。まずは市民の力で特殊詐欺の被害を防ぎ、ワースト1位を脱出しなければならない」と述べた。
 手口では、犯人が息子などをかたる「オレオレ詐欺」が最も多いという。
 同市の福田晃市長は「特殊詐欺は市民の大切な財産を狙う犯罪」と述べ、対策として、固定電話を留守番電話にして後からかけ直すことや、電話に出てしまった場合でもすぐに家族に相談することなどを呼びかけた。