越谷市消防局
越谷市消防局(中井淳消防長)は12月13日、救急事故において人命救助に協力した3人に同署で感謝状を贈呈した。
11月10日、同市立千間台小学校校庭で、自治会のソフトボールの試合中、投手をしていた66歳男性が急に倒れ、意識を失った。近くにいた五來慎太郎さん(27)、岡田孝雄さん(66)、樽見耕二さん(57)の3人は消防署に連絡。消防員の指示に従い、交互に胸骨圧迫を施すとともに、AED(自動体外式除細動器)を使って処置を行ったところ、1回の電気ショックで男性が息を吹き返したという。
同小では24時間使えるAEDを非常階段に設置している。五來さんは同校出身で、迅速にAEDを準備できた。岡田さんは2年に1回、救命講習会を受講していた。「倒れた時は意識がなくて、もうだめかと思った。AEDはすごいと感じた」と岡田さん。男性は現在、通常の生活に戻れるまでに回復しているという。
中井消防長は「越谷市では12月からオートショックAEDを設置したばかり。人命救助につながってよかった」と述べた。
3人には、メディカルコントロール体制の協議・調整をし、効果的な運営を図る「県東部地区メディカルコントロール協議会」からも表彰状を授与された。