県内で唯一、「認定絵本士」の養成コースを持つ埼玉東萌短期大学(髙橋美枝学長、越谷市新越谷)に今年度、43 人の認定絵本士が誕生した。3日に行われた伝達式で髙橋学長から認定証が授与された。
2年生の五十木彩乃さん(20)は「入学当初、周りの人は好きな絵本があっても、自分にはこれというものがなかった。認定絵本士を取得して絵本の知識が増え、すてきな絵本に出会うことができた。保育者になった時、子どもたちの記憶に残る絵本を伝えていきたい」と喜んだ。同じく2年生の二宮明美さん(51)は、「保育現場でもたくさんの子どもたちにさまざまなジャンルの絵本を読んであげたい。まだまだ絵本の魅力を知りたいので、今後認定絵本士として読み聞かせやお話会などの開催に携わったり絵本を学問的に学んだりして、(さらに高度な知識や技能が求められる)絵本専門士に近づけるように頑張りたい」と話していた。
学生を指導している幼児保育学科の前徳明子教授(絵本専門士)は、「卒業前に認定絵本士を取得することができたので、卒業までたくさん絵本の活動を経験してほしい。そして、保育現場でも子どもたちや保護者、地域の人々に向けて、学びや経験を生かして絵本の楽しさやすばらしさを伝え、絵本専門士を目指して頑張ってほしい。そのためのフォローアップをしたい」と話している。
越谷/学生43人「認定絵本士」に 埼玉東萌短大で伝達式