県はこのほど、越谷市レイクタウンの「元荒川・大相模調節池」の命名権(ネーミングライツ)者を公募した。県施設での公募は、県防災学習センター(鴻巣市)に次ぎ2例目。県の管理河川では初めて。
同調節池は2014年、水害対策として、一級河川の元荒川で洪水が起きた際に一時的に貯水するために整備された。1周5・7㌔、調節池容量120万立方㍍。年間約5000万人が訪れる大型商業施設「イオンレイクタウン」に隣接しており、平常時は地域住民の憩いの場として利用され、水辺を生かしたイベントも行われている。県では河川空間を利用し、市町村や地域住民らと連携、協働しながらにぎわいや憩いの場を作る「水辺deベンチャーチャレンジ」を実施してきた。
命名権の契約額は年182万円以上。契約期間は5~10年。募集は11月26日に締め切られ、命名権者決定の上、来年2月頃から使用を開始する予定。得られた命名権料は、調節池の水質改善事業に充てられる。県は新たな財源を確保するため、今後、命名権の公募を拡大していく考えという。
越谷/大相模調節池の命名権者を公募