越谷市

越谷/JA越谷市が子育て支援4団体に米寄贈

水野組合長(右)から目録を受け取るフードパントリーの代表者たち
水野組合長(右)から目録を受け取るフードパントリーの代表者たち


 JA越谷市(水野広行組合長)は9日、同市七左町の本店で、同市でフードパントリーを運営する4団体に新米1・2トンを寄贈した。有機肥料で栽培した越谷産コシヒカリ「越谷ふるさと米」と他のコシヒカリで、新米の寄贈は5年連続5回目。
 寄贈されたのは「越谷子育て応援フードパントリーせんげん台」(草場澄江代表)、「同ぽらむの家」(青山亨美代表)、「同越谷市場」(武藤晴彦代表)、「同おおさわ」(髙野道行代表)の4団体。
 今年は猛暑などの影響でコメの収穫量が減少し、市場では米不足や価格高騰が続いている。JA越谷市では、コメ不足になる前に手を打ったため、昨年の900キロ・グラムより増やして寄贈できたという。ただ、すべて「越谷ふるさと米」にできなかった理由について水野組合長は、「ふるさと米は減農薬で手間がかかり、質はよかったが、数が取れなかった。市内の農家も減っている」と説明した。
 草場代表は「この時期、新米を食べられるのは本当にうれしい。利用者は待ちわびていました。みんな喜びます」と感謝していた。他の代表たちも、「多くの利用者は日頃、古米しか食べていないので、新米をうれしがるはず」と喜んでいた。
 水野組合長は「来年も同じように出せるといい」と話していた。
 フードパントリーは、ひとり親などで食料が入手困難な家庭に、企業や一般家庭などから寄せられたものを無料で提供している。