女性裁判官の活躍を取り上げたNHKの朝ドラ「虎に翼」では、裁判所の調停の場面が登場していたが、世間ではこの制度をまだ知らない方が多いように思われる。人々が明るく快適に過ごせるかどうかは、生きていく上でのさまざまなトラブルをどう解決していくかにかかっている。その時に有効なのが裁判所の「調停」とされる。
調停は、裁判に比べ、非公開で、かつ当事者の話し合いによって双方納得のいく結論を導き出すのが目的で、①手続きが簡単②費用が安い③判決と同じ効果がある④秘密が守られる―ことが特色。
内容としては、金銭問題(貸金・借金)、交通事故の損害賠償、土地・建物を巡る争いなどの「民事調停」と、離婚、子の養育や面会、遺産相続の問題などの「家事調停」がある。
越谷調停協会(小宮山一夫会長)では、今年も最高裁判所から委嘱(後援)を受け、この制度をもっと知ってもらおうと、23日(水)午前10時~午後3時、越谷市中央市民会館5階会議室で、「調停手続相談会」(最高裁判所、さいたま地裁・家裁越谷支部、越谷簡裁、越谷市後援)を開く。
裁判所の調停委員(弁護士を含む)が、調停の手続きについて相談に応じる。費用は無料。事前申し込みも不要。当日会場に行けばOK。
問い合わせは、埼玉調停協会連合会☎048・865・7634へ(祝日を除く月水金曜午前10時~午後4時)。
わが国の調停制度は1922年にスタートし、今年で102年の歴史がある。
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越谷/調停手続き、23日に無料相談