越谷市

越谷/秋祭りへ木遣り稽古 久伊豆神社

弥生町自治会館で木遣りの稽古をする子どもたち
弥生町自治会館で木遣りの稽古をする子どもたち


 平安時代の創建で、江戸時代には徳川家歴代の将軍もあつく崇敬し、鷹(たか)狩りの際には参拝、休憩したと伝えられる越谷市越ヶ谷の久伊豆神社で12、13の両日、例大祭「越ヶ谷秋まつり」が行われる。江戸時代の元禄年間から約300年の歴史があり、中心市街地8か町を8基の山車が巡行=曳き廻し(ひきまわし)=する勇壮なお祭りだ。
 山車のうち「日本武尊(やまとたけるのみこと)」の山車を曳き廻す弥生町自治会(山崎邦充会長)では、同じ地区のグローリオ越谷、赤山本町の両自治会に「互いにコミュニケーションを高めよう」と参加を呼びかけ、合同で曳き廻しをすることになった。曳き廻しには、祭りの練歌、曳き歌で、越谷市の「無形民俗文化財」にも指定されている木遣り(きやり)が重要なため、子どもたちは弥生町自治会館で稽古している。
 3自治会長さんたちは「子どもたちには地域の伝統行事を思い出に刻んでもらいたい」「祭りを成功させることによって昔の日光街道越ヶ谷宿の繁栄と町民文化の粋を子どもたちとともに感じたい」と話している。 (要)