越谷市

大沢地区センター 完成

 越谷市は8月28日、同市東大沢の大沢地区センター・公民館で「完工記念式典」を開催した。同センターは同所にあった同市保健センターを昨年4月に東越谷に移転したのに伴い、旧保健センターをリフォームし、新たに市内9か所目となる大型館として9月1日にオープンした。大沢地区センターはこれまで同市大沢の北越谷駅そばにあったのが、移転した。

 完工式典は同センター3階多目的ホールの特設会場で行われた。まず、高橋努・市長、竹内栄治・市議会議長、深野弘・大沢地区自治会連合会会長の3人のテープカットによって「開所」が行われた。
 市長の式辞をはじめ、工事経過報告、施工に携わった設計会社、建設会社、電気設備会社の代表者への感謝状の贈呈のあと、大沢地区自治会連合会の深野会長が大沢地区を代表してスピーチ。深野会長は「旧保健センターとして建設され約30年が経過した建物をリノベーションした越谷市初の地区センター。大沢地区は旧日光街道の宿場町として栄えた歴史ある街でもあり、新しい地区センターとして有効的に活用していきたい」と述べた。

 同センターは鉄筋コンクリート3階建て、延べ床面積は約2500平方㍍。総工事費は約6億4700万円。館内には138人収容の多目的ホールをはじめ、3つの学習室、2つの和室に調理室や工作・工芸室、軽防音構造の自由活動室などがある。

 また、開館にあわせて「大沢スポーツ・文化・教育奨励基金」と「こども食堂 沢っ子」の2事業を開始することも発表された。「こども食堂」は地域の自治会でつくる「大沢地区コミュニティ推進協議会」が運営する予定で、越谷市社会福祉協議会もサポートする。
 感染症対策のため、この日予定していた催し物はすべて中止となったが、新しい地区センターを一目見ようと地域住民も約150人が内乱に訪れ、新装なった設備に驚きと喜びの声をあげていた。