三郷市 越谷市

三郷/高校演劇部から新劇団へ

輝星 三郷の演劇祭で旗揚げ 「熱い思いを見に来て」

別々の学校の元演劇部員たちが発足させた新劇団「輝星」のメンバー
別々の学校の元演劇部員たちが発足させた新劇団「輝星」のメンバー


 3月に高校を卒業したばかりの元演劇部員たちが、新劇団「輝きら星ほし」を発足させた。28日に三郷市鷹野文化センターで開かれる「春季演劇祭」に出演が決まり、旗揚げ公演「夢会社」の成功を目指して準備を続けている。
 劇団を立ち上げたのは、リーダーの亜夢(あむ)さん(18)、女優で脚本家の小嶋紫園(しおん)さん(18)(脚本家名・ムラサキ印の塩)、音響担当の中山陽輝(はるき)さん(18)、照明担当の石井はな子さん(17)ら役者4人、スタッフ3人の計7人。
 1年後輩の石井さんを除いて同い年だが、高校は別々。4月からの進路も大学生、専門学校生、会社員、調理師などさまざまだ。だが、全員、中学、高校などで演劇を経験し、演劇好き。1年前の演劇祭で知り合い、意気投合した。
 小嶋さん書き下ろしの「夢会社」に登場するのは、夢を管理している会社の社員と、いじめなどの悩みを抱えつつ、その夢を見ている人。現実と非現実が入り乱れ、4人の登場人物の心理がスリリングに交錯する。キャッチコピーは、「舞台はそれぞれの悩みを抱える人々の夢の中。幸せなのは現実か、それとも夢か―」。
 「キャラクターの感情が分単位で変わるところを見てほしい」と小嶋さん。あちこちに伏線も張られている。高校の舞台で大人気を博した亜夢さんら2人のかけ合いも見どころだ。
 ”後見役”を務める越谷市民劇団の鈴木喜雄さんは「若手演劇集団の熱い思いをぜひ見てほしい」と話している。
 開演は午後2時。入場無料。問い合わせは「輝星」のインスタグラム(https://www.instagram.com/drama_kirahoshi/)。