「働く」を学ぶ講演会 ポラスが越谷・南中で
越谷市に本社を置くポラス(株)(中内晃次郎代表取締役)が2月29日、越谷市立南中学校(武藤健司校長)の1年生6クラス約230名を対象に、「進路(キャリア)講演会」を行った。
地域で活躍している企業から「働くということ」について学んでもらい、生徒たちが社会的・職業的に自立できるよう、キャリア教育を推進・充実させるのが目的。
同社総務部サービス課の湊和樹さんと人材開発課の藪僚子さんが講師となり、「働くことの意義」や「住宅建築に関わる仕事について」など、動画を交えて講演した。
総合建設会社である同社の業務内容の説明では、家を建てる際には営業、設計者、大工などたくさんの人が家づくりを支えていることのほか、脱二酸化炭素問題や居住者にとって住みやすい環境とは何かなど、さまざまなことをクリアしながら家が出来上がることを話した。また、やりたいことが決まっている人には「どんな資格が必要か」、決まっていない人には「選択肢を広げるために知識や能力を身につける」ことを提案した。
生徒たちは「将来を深く考えるきっかけになった。知らない仕事だったが、見えないところでの活躍がわかった」、「ポラスの家に住んでいるが、スペースが広かったり収納があったり(設計が)とてもいい」、「居住者のことを考えて家が作られているとわかって信頼できると思った」などと話し、仕事への興味をそそられた様子だった。進行役を務めた進路担当の佐伯恵教諭は「企業の実際の話を生徒たちに聞かせたかったので、お願いした。興味を持って聞けたと思う」と話した。次回は銀行に出前授業を依頼し、今後1年間に3回程度、こうした出前授業を行う予定だという。ポラス広報課の青柳孝二課長は「地域貢献の一環で受けた。今後も地域に貢献できることがあればやっていきたい」と話していた。