市の特産使った鴨ねぎサンド作りに挑戦
越谷市特産のネギと同市のシンボル、カモを使った「ガーヤちゃんの越谷鴨かもねぎサンド」の作り方を学ぶ料理教室がこのほど、同市の南越谷地区センター・公民館で開かれ、4組8人の親子が参加した。
「鴨ねぎサンド」は、野菜の地産地消を進めるため同市が2018年に開催した「こしがや“菜(さい)コー”レシピコンテスト」で入賞したレシピ。市職員の大橋愛美さんが、グルメで越谷を盛り上げたいと応募した。「こしがや鴨ネギ鍋はおいしいけれど、もっと気軽に食べられる鴨ネギ料理があればと考えた」という。
材料はネギ1本、食パン8枚切り4枚、合鴨スモーク1本と調味料だけ。
ネギを斜め切りしてラップに包み、電子レンジで1~2分加熱。しんなりしたら、オリーブオイル大さじ2とレモン汁小さじ1でマリネし、塩コショウで味を調える。食パン2枚を重ねて軽く焦げ目がつくまで焼き、重ねたまま半分に切って、内側にバターを塗る。合鴨を食べやすい厚さに切り、ネギとともにパンにはさめば完成だ。調理時間はわずか10分。フランスパンやロールパンでOKだ。
「合鴨の油をレモン味のネギがさっぱりさせてくれる」と、講師を務めた大橋さん。教室でも、ネギのマリネが好評だった。
「地元の野菜を食べることで『地産地消』になる。市のイベントでは地域の食材を応援するメニューが出ることもあるので、出会ったらぜひ食べてほしい」と大橋さんは言う。
同市には宮内庁埼玉鴨場があり、ネギが特産であることから、2005年に越谷市商工会(現・越谷商工会議所)青年部が「こしがや鴨ネギ鍋」を考案。PRキャラクター「ガーヤちゃん」も誕生した。毎年秋に行われる同商議所主催の「産業フェスタ」では大行列ができる人気グルメとなっている。ただ、調理に手間がかかるため、手軽な鴨ねぎサンドは越谷の魅力を発信する新たなグルメになりそうだ。
「鴨場があるから鴨、川が多いから粘土質の土で締まったネギができる、といった背景まで知ってもらうと、よりおいしく感じるカモ」と大橋さんは話している。