しらこばと運動公園競技場 修復費ネットで募る
2002年以来、県東部唯一の「第3種公認競技場」として陸上競技の公式戦などに利用されてきた越谷市小曽川の「しらこばと運動公園競技場」が、施設の老朽化などに対応できず、昨年10月で公認廃止となった。このままでは陸上選手が公式記録を計測できないため、同市は第3種公認を再取得しようと、施設修復などの工事を行っている。だが、整備には多大な予算がかかるため、ふるさと納税制度を活用し、目標金額100万円(最終目標500万円)のクラウドファンディングを3月3日まで実施している。寄付額は2日現在、約45万円となっている。
日本陸上連盟公認の陸上競技場は、「第1種」から「第4種L」まで区分がある。第1種は全国大会規模や国際大会、第2種は地方の主要大会、第3種は加盟団体の対抗競技会などを開催できる。県内で第1種は熊谷、第2種は上尾、第3種は同競技場を含め5か所だった。
同競技場はこれまで部分補修を繰り返してきたが、劣化が激しく、公認廃止を余儀なくされた。公認の再取得にはウレタン塗装の全面改修、レーン幅や障害用水濠(すいごう)の変更、標識タイルの調整などさまざまな工事が必要で、さらに計時機器や備品の更新も審査の対象になる。総費用は約2億8200万円。
クラウドファンディングで集まった寄付金は、このうち砲丸、円盤、やり投げなどの備品購入に充てる。寄付は「ふるさとチョイスガバメントクラウドファンディング」(https://www.furusato-tax.jp/gcf/2762)で受け付け中。返礼品はないが、1万円以上の人には希望者のみ、ネームプレートに名入れをする。
スポーツ振興課の坂巻孝二課長は「県東部地区で活動する選手のためにより多くの方からの寄付をお願いします」と話している。