日本人と地元で暮らす外国人との共生を目指して活動している越谷市の一般社団法人「多文化共生コスモ越谷」(奥村裕子代表理事)がこのほど、東武スカイツリーライン北越谷駅周辺の外国のお店を紹介する地図を作成した。日本人にも比較的なじみのあるアジアのレストランや食材店など7店を紹介している。近く越谷、蒲生の両駅周辺の地図も発行予定で、奥村さんは「地図を見て行ってみようかなという気になってもらえたら、相互理解も少し進む」と期待している。
地図は「インターナショナルマップin Koshigaya 北越谷ver.(バージョン)」。A4版4ページ。紹介されているのはベトナムの「アジア食品販売」、ミャンマーの焼き肉「焼肉ソウさんのお店」、中華料理の「金麒麟(きんきりん)」、インド・ネパール料理の「HARI OM(ハリオム)」、タイ料理の「chok dee(チョークディ)」、韓国料理の「WOW CHICKEN(ワウチキン)」、タイの古式マッサージ&セラピー「Boasawan(ボアーサワーン)」の各店。店の外観、代表的な料理や商品の写真のほか、住所、営業時間、店の特徴などが掲載され、この地図片手に店を訪れたくなるようにできている。
コスモ越谷には北越谷周辺に住むスタッフが多いことから、第1弾を北越谷編にしたという。
ただ、本当に訴えたいのは3ページ目に掲載された「なぜ、ここに外国人?」のコーナーだと奥村さんは言う。越谷近辺には外国人が多く居住しているが、言葉が通じにくいこともあり、「何をしているのか、どんなことを考えているのかわからず、近寄りがたいと感じる日本人が多い」という。店を訪れ、食事をしたり食材を買ったりするだけで「敷居が下がり、何となくお互いの距離感が縮まれば良い」と言う。
インターナショナルマップは2000部印刷。同市内の公民館など公共施設に置いてあるほか、コスモ越谷のホームページ(https://www.tabunka-kosumo.or.jp/)からもダウンロードできる。
<問い合わせ>多文化共生コスモ越谷・メールinfo@tabunka-kosumo.or.jp。
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