越谷市

越谷市/変電所火災を想定 東電と合同で訓練 越谷市消防

洞道で行われた越谷市消防局と東京電力パワーグリッドの災害対応合同訓練
洞道で行われた越谷市消防局と東京電力パワーグリッドの災害対応合同訓練


 越谷市消防局と東京電力パワーグリッドは8日、同市西新井の同社西越谷変電所敷地内で災害対応合同訓練を実施し、双方から計約50人以上が参加した。
 変電所は高電圧が供給されている特殊な施設であるため、火災などが発生した場合、危険要因が多く、消防活動は困難性が高い。このため、電力会社との連携強化を図ろうと実施された。
 訓練が行われたのは、電気を送るケーブルが通る高さ約4メートルのトンネル「洞道」。最初は洞道内で火災が起きたとの想定で、火災発見、要救助者の救出、火災終息までの訓練を行い、続いて洞道内で作業員が動けなくなったとの想定で救助訓練を行った。
 洞道内には高圧の電気が通るため、火災だからといって直ちに放水すれば重大な感電事故を引き起こす恐れがある。災害の際には、同社との緊密な連携の下、消防活動の進め方を慎重に見極めなければならないという。
 同消防局消防署の須賀昌彦副署長は「洞道内での訓練実施は初めて。施設の中は知らないことも多いので、実施してよかった。今後も続けていきたい」と話していた。