越谷市弥栄町の元・中小企業診断士、合田正恒さん(82)が先月、同市内の風景スケッチをまとめた画集「わが町越谷スケッチ100」(A4版、200ページ)の2版130冊を自費出版した。4月に300冊印刷した1版が話題となり、知人などに贈った60冊以外が完売したためだ。合田さんは「売れるとは思っていなかった。古里に興味のある方が多いと感じた」と話している。
この画集は、合田さんが2020年から3年間、市内をくまなく歩いて描きためたスケッチに、エッセーを合わせたもの。レイクタウンや商店街、川辺や公園、寺院、駅などさまざまな風景が水性色鉛筆でカラフルに描かれている。
5月1日付本紙で紹介したところ、市内はもちろん、松伏町、草加市、川口市などの近隣や千葉県市川市などからも問い合わせが来たという。「絵手紙の人が興味を持ってくれたり、文章に感動したと言ってくれる人がいたり、ありがたかった」という。
2版では、エッセーを多少手直しし、目次に各題材の内容を要約した川柳3首ずつを加えた。「越谷は川と緑に恵まれた良い所。多くの人に越谷の魅力を知ってほしい」と合田さん。現在、同市観光協会(レイクタウン4丁目)と市立図書館(東越谷4丁目)で閲覧できる。
さらに、11月に越谷中央商店会が開く「まるななマーケット」に出品するほか、来年1~3月には越谷駅前の市民活動支援センターで展示を計画している。印刷会社も、若い層にもPRするため、ユーチューブに画集の抜粋を公開する予定だ。
希望者には1冊1300円で分けることにしている。
<問い合わせ>合田さん☎090・6318・6659。
越谷の風景スケッチ 増刷に 合田さんの画集 1版好評で