埼玉東萌短大 創作秘話など聞く
埼玉東萌短期大学(髙橋美枝学長。越谷市新越谷2丁目)でこのほど、「認定絵本士」資格取得のための2年生の授業「こども文化Ⅱ」(前徳明子教授)に絵本作家のとよたかずひこさんがゲストスピーカーとして登場し、学生52人を対象に、「絵本が生まれる現場―作家の感性に触れる」をテーマに授業を行った。
とよたさんは代表作「でんしゃにのって」や「どんどこももんちゃん」などの作品を紙芝居を交えながら紹介するとともに、創作秘話や新作の構想などを披露。学生たちは、普段は聞くことのできない作家の話を興味深く聞き入っていた。
中村咲英さん(20)は「子どもから大人までどんな人でも好きになってしまう『魔法の絵本』。絵本のすばらしさ、大切さに改めて気づけた」と言い、柴山美咲さん(19)は「とよたさんの絵本はいつ見てもクスっと笑える面白さと温かさを感じる。お会いしてお人柄だと感じた」と話していた。
授業後には学生がサインをもらうために長い列を作り、とよたさんは一人一人に丁寧に声をかけていた。さらに、学内のライブスタジオで学生が作る「認定絵本士Jr.ちゃんねる」(学生のみ視聴可)に出演し、学生のインタビューに答えていた。
前徳教授は「授業でお人柄が伝わり、大ファンになった学生が多かったようだ。今後、実習での読み聞かせなどさらに多くの現場で、とよたさんの作品が子どもたちに届くだろうと確信した」と話していた。
「認定絵本士」は絵本の魅力や可能性を伝え、地域の読書活動を充実させる役割が期待される資格。