越谷市

「協働フェスタ」「ななサポまつり」 数万人でにぎわう

「越谷隕石」市内で初公開

「越谷隕石」を掲げる中村さん
「越谷隕石」を掲げる中村さん


 越谷市内の市民団体などが活動内容を発表する「協働フェスタ」と「ななサポまつり」が9日、同市の中央市民会館と市民活動支援センターでそれぞれ開かれ、数万人の市民でにぎわった。
 協働フェスタに参加したNPO法人「越谷市郷土研究会」(大野悦治会長)は、今年2月に国際隕石(いんせき)学会に登録された「越谷隕石」についての展示を開催。所有者である同市大里の農業、中村勉さん(72)の厚意で実物が同市内で初めて展示された。
 この隕石は1902年(明治35年)に同市内の中村家の田んぼに落下。同家が戦前戦後を通じて大事に保管してきた。同研究会を通じて国立科学博物館に成分分析を依頼したところ、国内54番目の隕石と確認された。
 隕石登録に向けて尽力した同研究会顧問の加藤幸一さん(73)らは、隕石について熱心に尋ねる来場者たちに特徴などを説明していた。来場者は代わる代わる約4キロ・グラムの隕石を手に持って重みを感じていた。市内から夫婦で訪れた主婦、大阿久千恵子さん(72)は「水分を含んでいるのかと思うほど重かった。話題の隕石を実際に見られてよかった」と喜んでいた。

漫画家 てしばまさみさん 似顔絵コーナーが大人気

大人気だった、てしばまさみさん(右)の似顔絵コーナー
大人気だった、てしばまさみさん(右)の似顔絵コーナー


 一方、市民会館1階では、越谷いちごのPRキャラクター「ストロングベリーちゃん」などで知られる市内在住の漫画家、てしばまさみさん(手丸かのこさん)による似顔絵コーナーが大人気。計30人がほのぼのタッチのかわいらしい似顔絵を描いてもらい、大喜びしていた。
 施設内では、市民団体の展示のほか、書道や生け花などの展示、ハンドセラピーやそば打ちの体験、落語やジャズ、コーラスなどの披露があった。また、前庭テントなどでパン、焼きそば、団子、ソフトクリーム、中華総菜などの販売も行われ、どこも大盛況だった。