県内初、50か所に
越谷市は8月28日、豪雨の際に冠水しそうな市道50か所に道路冠水センサーを設置すると発表した。6月の台風2号により市内で冠水が起きたことを受けたもの。これまでは職員のパトロールや通報で冠水箇所を確認し通行止めにしてきたが、センサー設置により作業が迅速化できるとしている。
同市によれば、県内でセンサーを設置する自治体は初めてという。
センサーは道路の縁石などに貼り付け、そばの電柱などに受信機を取り付ける。水深が5センチと15センチに達した時に感知し、クラウド経由で市役所に伝達される仕組み。
情報を基に通行止め作業を行うとともに、国や県、警察・消防などと情報を共有。また、災害情報システムを通じて冠水箇所を地図に表示し、市民が見られるようにする。
設置箇所は過去の事例から冠水の恐れが高い場所を選定。費用は昨年度予算に盛り込まれた11か所分360万円と、9月議会上程の補正予算に盛り込んだ39か所分1300万円を充てる。
同市は水深15センチで通行止めとしており、5センチでその準備態勢に入る。
福田晃市長は「台風時には人手を取られるので、(冠水の確認を)人手をかけずに自動的にできる仕組みが必要」と強調し、将来的な構想としてパトランプを設置して警戒を促す仕組みを検討していくことを明らかにした。