越谷市

埼玉東萌短大生 ラジオで絵本紹介  「資格取得」授業の一環

魅力伝える専門家目指す

「はじめてのおつかい」を紹介した江森瑠美さん
「はじめてのおつかい」を紹介した江森瑠美さん
「ごちゃまぜカメレオン」を紹介した細川彩乃さん
「ごちゃまぜカメレオン」を紹介した細川彩乃さん


 埼玉東萌短期大学(高橋美枝学長。越谷市新越谷2丁目)で、「認定絵本士」資格取得のための2年生の授業(「こども文化Ⅱ」前徳明子教授)で、学生が絵本を紹介し、有志が絵本紹介のインタビューを行った内容が、こしがやエフエムラジオの「子育てはひふへほ」(毎週火曜午前10時30分~11時。再放送毎週日曜午後6時~7時)で放送された。
 5月に出演した2年生の江森瑠美さん(19)の絵本紹介が好評だったため、第2弾として7月4日に2年生の細川彩乃さん(19)が出演することになった。
 江森さんは「はじめてのおつかい」(作・筒井頼子、絵・林明子、発行・1977年4月)を紹介し、「小さい頃の自分と重なる部分があり、わくわくドキドキが共感できる。初めて挑戦する親子などにおすすめ」と話した。
 江森さんは収録後、「準備していく中で、絵本の読み聞かせが好きだと改めて思った」と述べ、認定絵本士の資格取得に向けて「気を引き締めて頑張りたい」と決意を新たにした。
 一方、細川さんは、「ごちゃまぜカメレオン」(作・エリック・カール、絵・やぎたよしこ、発売・2022年10月)を紹介。「子どもの頃、よくお母さんが絵本の読み聞かせをしてくれて、絵本が好きになった。『ごちゃまぜカメレオン』はカラフルで、いろいろな動物が出てきて楽しい。特に印象深い場面は、いろいろな動物にあこがれるけど、結局、自分の良さに気づくところ」と話した。
 収録を終えた細川さんは「絵本のおもしろさを改めて感じた。人に紹介するという視点で絵本を見ると、普段細かく見ないような絵のタッチや言葉の使い方まで見ることができた」と強調。一方、「言葉で伝える難しさも感じた。日頃から言葉を大切に扱いながら生活したい」と話していた。
 学生を指導している前徳教授(53)は「学生たちは認定絵本士を目指しながら、授業で学んだことを生かし、絵本の魅力を周囲に伝えることができる」と指摘。保育園や図書館での「お話し会」や「POP作り」で、これら施設に飾ってもらったことを挙げ、「今後もできることを探し、絵本のすばらしさを地域に発信していきたい」と話していた。